患者さんへ安心感を与えるテクニック
患者さんの多くは目に見えない病を患っており、治療や容態について不安を抱えているものです。この状況を例えるならば、何も見えない真っ暗闇の中で猛獣に囲まれている様な状態でしょう。この様な状況に置かれれば、ストレス反応を起こし血管が細くなり、治療の効果を遅らせてしまう原因にもなります。看護師の仕事では、そんな患者さんに安心感を与える事が最も重要な職務であり、そのためのテクニックを身につける事が大切になります。
例えば、一般企業において新入社員が入社する場合、多くの新入社員は不安を抱いているものです。不安になる要素とは、知らない事業内容に臨まなければならない事も挙げられますが、社内で働く初対面の方との人間関係の構築なども大きな要因の一つです。コミュニケーションを行って、上司や同僚の事を良く知っていく中で、安心感を得られる場合があります。
患者さんに対しても同じ事が言えますから、看護師としてコミュニケーション能力を高めていく事がポイントの一つとなります。一般的に、患者さんと話す時は病気に対する会話ばかりになってしまう事があります。しかし、自分のことを話しつつ世間話を行うだけでも、患者さんに安心感を与えることができます。様々な内容を話す姿勢が患者さんに対して心を開いているというアピールになり、緊張を和らげリラックスさせることが出来るのです。こうやって患者さんと会話をするようにすると、徐々に信頼関係が生まれてくるようになります。